この記事はvosaic.comの記事「Teacher Coaching Method That Aids COVID-19 Student Learning Recovery」の機械翻訳を編者が編集したものです。原文の意味や意図を改変しないように細心の注意を払っておりますが、もし疑問点がございましたら、原文をご参照ください(編者:橘 肇)。


世界的なパンデミックは過ぎ去ったとは言え、その影響は消えていません。特に子どもたちの学習機会の喪失の影響は計り知れません。教師はオンライン学習を魅力的なものにしようと努力しましたが、それはあらゆる学年の児童、生徒にとって決して望ましいものではありませんでした。

授業が教室に戻った今、3つの選択肢があります。遅れをそのままにするか、国や学区全体の学習基準を下げるか、生徒と教師が努力して喪われた学習機会を補うかです。もちろん、多くの州や学区は3つ目を選択しました。そしてその方法は、学習機会の喪失を回復できるだけの指導力を持つ教師の育成です。

教育科学研究所の国立教育評価センターは、授業を録画したビデオを使用して教師への専門的なコーチングを遠隔で定期的に行うことが有効であることを発見しました。同センターは2022年に調査結果のレポート「授業ビデオに基づく教師コーチング:生徒の成績と教師の実践への影響」を発表しました。このレポートでは、この教師コーチング方法が生徒の学習にも有効であることが明らかになったのです。この調査では、一般的な教育実践のみを調査した(科目固有のコーチングではない)「ビデオベースの個別コーチング」によって、生徒の学習パフォーマンスが向上しました。

COVID-19の学習への影響は、生徒だけでなく、教師にも大きなストレスを与えました。この世界的パンデミックが教育システムに与えた大混乱の結末が明らかになるには、まだまだ時間がかかるでしょう。しかし現在収集されている情報をもとに、洞察を行うことができます。

36件の研究を詳細に分析した結果、2020年以降、大多数の学生が半年分の学習損失を経験したことが判明しました。ガネーシャ教育大学による別の研究では、パンデミックの影響で学生のモチベーションが劇的に、そして間違いなく低下していることが判明しました。またカリフォルニア州の4年生から8年生までの10万人の学生は、前年と比較して成績の伸びが鈍化しました。中間評価をベンチマークとして使用した研究では、英語で2.6か月、数学で2.5か月の学業の遅れがあると判断されました。

「授業ビデオに基づく教師コーチング」では、コーチングプログラムを3つの面から検討しています。

  • この研究では、学区や学校のスタッフではなく、FACTS Education Solutions Coachingなどに所属するプロのインストラクショナルコーチとのリモートによる個別の教師コーチングを実施しました。
  • 次に、一般的な指導方法の改善が生徒の成績にプラスの影響を与えることを示す証拠が増えているため、科目固有の学習ではなく、教室での一般的な指導に関するコーチングのみを調査しました。
  • 最後に、教師が自分の指導を省察できるよう、コーチは授業のビデオに基づき、指導の特定の瞬間に焦点を当てたフィードバックを提供しました。

研究は、これまで教師への専門的コーチングを行っていなかった14地区の107の小学校を対象に実施されました。5つのアクションステップを含む、構造化されたコーチングアプローチが採用されました。

1. 教師は授業をビデオで録画します。

2. コーチは授業のビデオをレビューし、分析を行います。焦点となる実践の効果的な使用、教師の行動が生徒の行動に与える影響、および結果としての生徒の学習を示す3つの短いクリップを作成します。コーチは、教師の省察に役立つような質問を書きます。

3. 教師はビデオを見て省察を行い、コーチの質問に回答します。コーチはそれを読み、オンラインのレビューセッションに備えます。

4. コーチと教師はビデオ会議を行い、コーチが最も改善の余地があると考える部分と、教師が改善したいと思う領域の両方を考慮しながら、次のコーチングサイクルで取り組むべき2~3の実践を一緒に決定します。この実践には、授業の学習目標の提示、コンテンツに関する生徒の誤解への対処、生徒の思考のモデル化、課題に集中していない生徒への迅速な働きかけといったアクションが含まれます。

これらのアクションはすべて、Vosaicのタイムラインで簡単に確認してマークできます。Vosaicを使えば、教師は調査したい特定のモーメントの長さを明確に定義できます(訳者注:例えば授業時間全体に対する「運動学習場面」の割合など)。また、教師は自分が定義したモーメントにコメントを残すことができます。

(Vosaicのフォームとタイムライン:サンプルであり、記事の内容とは関係ありません)

5. コーチは、改善すべき実践のサンプルビデオを示し、教師の行動計画の遂行を支援します。

コーチングサイクル(それぞれ3週間の5サイクル)では、4年生と5年生に数学と英語を教える教師353人が、ビデオクリップを75分間視聴して省察した上で、コーチとのレビューセッションに参加しました。その後、教師は焦点となっている実践の改善に取り組みました。

コーチングは、次の3つの主要な指導カテゴリに焦点を当てました。

  • “Classroom management”(授業のマネジメント)
  • “Building supportive relationships with students”(生徒との協力的な関係の構築)
  • “Building students’ understanding of the content being taught”(指導内容に対する生徒の理解の構築)

最終目標は生徒が授業内容をよりよく理解できるようになることであり、そのための指導実践の力を教師が身につけることです。

後編に続く)

Vosaicについて

Vosaicの安全なクラウドベースのビデオプラットフォームは、教師、現職教師、管理者が理論と実践のギャップを埋めるために使用されています。簡単な操作でビデオの録画、コメント、共有ができるため、ユーザーはより効果的に観察、指導、自己省察を行うことができます。
Vosaic日本国内総代理店の橘図書教材では、Vosaicの販売、および導入後のサポートを行なっております。また、授業力向上のための授業診断プログラムもご提供しております。ぜひお問い合わせください。

橘図書教材について
日本のスポーツ界へのパフォーマンス分析システムの普及に20年間努めてきた代表者が、2019年に設立しました。スポーツを超えた幅広い分野の教育にもビデオコーチングを普及して貢献すべく、Vosaicの日本国内総代理店として販売とサポートを展開しています。
分担翻訳スポーツパフォーマンス分析入門(株式会社大修館書店)
著  書:スポーツパフォーマンス分析への招待(有限会社ブックハウス・エイチディ)

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