この記事は、vosaic.comのブログ「Cambridge Researcher on Video Analysis Tools」を翻訳したものです(画像とも)。


指導の様子のビデオ分析は、20年以上前から研究者に利用されているツールです。しかしこれはスポーツ界では一般的ですが、まだ教室での指導にはあまり利用されていません。初期の頃、研究者たちは「Sportscode」や「Studiocode」を利用して成果をあげていましたが、今ではオーダーメイドのクラウドベースのソフトウェアが開発され、世界中の研究者が共同で作業できるようになりました。さらに、音声から自動で文字化される字幕が言語の壁を埋めてくれます。そして、研究者たちはさらなる言語サポートを検討しています。

ケンブリッジ大学教育学部のAtif Jaleel氏は、Vosaicを使った感想や、同僚に紹介したいことを以下のように語りました。

最も活用したVosaicの機能

Vosaicに出会う前に使っていたStudiocodeは、メルボルンの故David Clarke博士が行ったLearner’s Perspective Studyなど、多くの研究に使用されていました。私は彼に倣って、中東の国々を対象とした同様の研究を行いたいと考え、Studiocodeが廃止された後の方策を模索しました。まず私たちは、スポーツを対象にした教育用ソフトウェアを検討しました。しかし、それは私たちの希望を完全に満たす者ではありませんでした。我々が必要としている分析を問題なく行い、さらに必要なサポートを提供してくれるもの、それがVosaicだったのです。この何なく使用できるソフトウェアは様々な場面で活用可能で、他社製品とは一線を画しています。

今回の研究では、録画した授業映像をオンラインプラットフォームにアップロードする必要がありました。当初、この作業には時間がかかりましたが、技術チームの協力のもと、アップロード速度が改善されました。私の研究ではビデオのファイルサイズがかなり大きくなるで、アップロード速度は非常に重要です。

研究の課題は、カタールとイギリスでそれぞれ数学を教えている、有能な教師の実践における共通点と相違点を調べることでした。Vosaicのフォームを作成し、「授業の構成」「教師のアプローチ」「クラスの編成」に焦点を当てて分析しました。カタールで1週間分の授業を記録し、その後、イギリスでも記録しました。言語の違いのため、この研究では自動字幕機能を利用できませんでした。その代わり外部に字幕の作成を依頼し、ビデオにハードコーディングしてもらいました。このビデオをアップロードし、前述のフォームを使って分析しました。各フォームのイベントを使用して授業をコーディングし、タイムライン上に図示しました。この機能は、授業中の出来事の変化を示すのに有効です。この研究の検証として、この種の研究に精通している別の教育者に、ブラインドで授業をコーディングしてもらいました。これも研究の信頼性を確保する機能の一つです。Administrator(管理者)の役割の人は、Vosaicのプラットフォーム上のユーザーに様々なアクセスレベルを与えることができます。そうして、研究者の共同作業が実現します。

研究が進んで議論が具体化し、2回目、3回目のコーディングサイクルが行われるようになると、頻繁にコードの変更が起こります。それぞれのコードは色分けされており、研究者は細かな変更を効率的に行うことができます。タイムラインのズーム機能によって、正確なコーディングを行うことができます。

指導教員・研究者のためのビデオ分析

分析の結果、カタールとイギリスでの授業の進め方には、多くの共通点と根本的な違いがあることがわかりました。「授業パターン」の探究は、研究者としてのコーディングの深さと、観察されたイベントの包括性に依存するため、困難です。しかしVosaicの色分け機能や自動グラフ化の機能は、最初の分析の苦労から解放してくれます。生成されたグラフはすべての研究に十分とまではいきませんが、結果の発見に役立つ方法を提供してくれましたし、さまざまなフォーマットでエクスポートして、さらに細かな分析を行うこともできます。

大学で教師教育を行うと同時に、有能な教師の実践を研究する博士課程の研究者としての私の仕事は、Vosaicを使うことで大きく進歩しました。他のソフトでもできなくはないですが、Vosaicは最も手間をかけずに結果を出せるので、分析後の考察にしっかり時間を割くことができました。

体験から得たポイント

Vosaicでのコーディングによって、通常は研究チーム全員で取りかからなければ達成できないことを実現してくくれました。コーディングが完了すると、別のタブで授業中の重要な瞬間をすべて見ることができます。これらの瞬間を保存してエクスポートすることで、コードごとに個別の「ハイライト」ビデオを作成できます。この便利な機能のおかげで、特定の場面に戻って、その背景をより早く理解できます。送り返したり巻き戻したりする必要はありません。自動グラフ化の機能は、結果を考察する上でのヒントになりました。あるイベントに重要な瞬間が何回あったかを確認する必要がありましたが、当初のテーブルセットには含まれていなかったものでした。

私は指導教員としての経験から、まだVosaicのソフトウェアは同僚や関係者にあまり知られていません。しかし、このソフトウェアは自分で作り上げたフォームを使って自分自身を分析するという、ユニークな機会を提供してくれます。現在、その作業はカメラの録画を見たり、ディスカッションをしたりすることで行われていますが、それでは経験から得られるものが少なくなってしまいます。Vosaicには、ビデオやコーディングを仲間と共有したり、進捗状況を確認したりできるという特徴があります。

オンラインツールを使うことによる不安も当初ありました。しかし、共同作業の利点、特にグローバルに活動する場合の利点は私が抱いていた不安をはるかに凌駕するものでした。またテクニカルサポートも非常に充実しており、チュートリアルビデオを見ればすぐに使い始めることができます。

Vosaicについて

Vosaicは理論と実践のギャップを埋める、教師育成と研究のためのクラウドベースのビデオプラットフォームです。現職の教師はVosaicを使って、生徒の観察、指導、メンター、採点を行うことができます。研究者は、タイムラインベースのビデオコーディング機能を使って、データの収集と分析を行うことができます。Vosaic日本国内総代理店の橘図書教材では、Vosaicの販売、および導入後のサポートを行なっております。ぜひ、お問い合わせください。

橘図書教材について
日本のスポーツ界へのパフォーマンス分析システムの普及に20年間努めてきた代表者が、2019年に設立しました。スポーツを超えた幅広い分野の教育にもビデオコーチングを普及して貢献すべく、Vosaicの日本国内総代理店として販売とサポートを展開しています。
共訳書スポーツパフォーマンス分析入門(株式会社大修館書店)
連 載スポーツパフォーマンス分析への招待(月刊トレーニング・ジャーナル/有限会社ブックハウス・エイチディ)

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