11月9日、16日の2回、今年も東邦大学理学部様(習志野キャンパス)で「スポーツ・健康科学」の講義を担当させていただきました。
2週連続で任せていただきましたので、少し余裕のある構成にして、1コマ目は手作業による分析、2コマ目ではコンピュータの分析ソフトを使った分析を行うことにしました。
最初の講義部分は、質問など双方向のやり取りを意識しながら進めました。
9日の1コマ目では、情報分析の話をする前の前提として、「パフォーマンスを支える要因」「現状把握の方法」から始め、Googleフォームでの質問に回答してもらいながら進めました。
その後、手作業による記述的パフォーマンス分析の演習に移ります。
1コマのときは度数表だけを実際に作ってもらうのですが、今回は時間に余裕があるので、散布図(俯瞰図)も作ってもらうことにしました。題材に使ったのは、バドミントンの選手の動きです。特徴的な動きを見て取ってほしいと思って出題しました。
試合分析に比べると、タイムモーション分析は機材がないと行いづらい面がありますが、そこは工夫次第だと思います。
16日の2コマ目は、まず現在の競技現場のスポーツパフォーマンス分析について、3つのキーワードを軸に話を進めました。その中では、私自身がこの業界に入ってからの経験談も交えましたが、さて、この30年の進化は学生たちに伝わったでしょうか?
Vosaicを使った演習も、操作体験だけに留めるのはもったいないので、1つのテニスの試合を、受講している学生20人で1ゲーム(4ポイント)ずつ分担して分析してみました。自分が第何セットの第何ゲームを入力するのか、あらかじめ配布資料で知らせておきます。
こうした講義や演習は、私自身の教え方を見直す機会でもあります。コーチングやスポーツパフォーマンス分析のすばらしい参考書はいくつもありますので、その記述内容を、いかに「血を通わせながら」教えることができるか、工夫のしどころです。
(橘 肇/橘図書教材)