10年ほど前から、折に触れて見ているTEDのプレゼンテーションがあります。

8分ほどの短いプレゼンテーションですし、日本語のトランスクリプションもついています。教師教育に関心があって、まだご覧になったことのないかたには、ぜひ見ていただきたいビデオです。

プレゼンテーションは、教師が世界で一番重要な仕事でありながら、アメリカではその上達のための系統的なフィードバックが与えられていないという話から始まります。そして、教師の継続的な上達を助ける仕組みとして、教師自身が自分の授業の様子をビデオで撮影しての振り返り(省察)、そして優れた教師の教え方をビデオで見られる仕組みの2つを提案しています。

これは7年前のプレゼンテーションですから、その後、この事業はどのように進んでいるのでしょうか、知りたいところです。

もちろんアメリカ、それから例として出てくる中国・上海の教師教育の事情は日本とは違うと思いますから、そのまま当てはめてはいけないかもしれません。
それでも「教師の継続的な上達の仕組み」「優れた教師の教え方を見て学べる仕組み」「同僚の授業を見てお互いにフィードバックできる仕組み」というのは必要だと思いますし、実際にそうした取り組みを積極的に行っていらっしゃる、大学の教師教育分野の先生がたにも数多くお会いしてきました。

授業計画や指導要領や学術書だけでは伝えられない「コツ」の部分を伝えること、そこにビデオや、Vosaicのようなソリューションで貢献できることを目標として、これからもチャレンジしていきます。

(橘 肇/Vosaic国内総代理店 橘図書教材

[ Provided by Vosaic ]