教育者の責任は日に日に大きくなっていますが、資金や重要なリソースへのアクセスは減少し続けています。
他の職種では、継続的な個人開発が持つ潜在的な利点を重視しています。しかし教育においては、個人の成長を促す方法は非効率的で、特定の専門的な能力開発が注目されることはめったにありません。
これらの課題の中で、教師は専門職として成長し続けるための独創的な方法の発見しようとしています。
個人的・専門的な発達を促す最も潜在的で有益な方法の1つは『ピアレビュー(同僚によるレビュー)』です。多くの学校が、生徒による教師の評価を実施していますが、こうしたレビューが常に最も適切な見識を提供しているとは限りません。教師が生徒のフィードバックや自身のパフォーマンスに対する認識だけに頼るのではなく、同僚たちのフィードバックを受けることで「教師が互いに学び合う」ことを促します。調査によると、ピアレビューはコミュニティの意識と同僚たちの間の信頼を促すのに役立つことが示されています(Cassada&Kassner、2017)。
ピアレビューにより、批判を受けることへの弱さや不安感を克服することもできます。教師は自身の改善の可能性が高まることに気付いただけでなく、生徒とのコミュニケーション能力に自信を持ち、より快適になったと報告されています(Allam、Davis&Pembridge、2015)。これは往々にして、教育に対する誇りと熱意という新たな感覚につながります。
ただし、教育者がフィードバックに簡単にアクセスできるとは限りません。クラスのスケジュールは互いにバッティングしており、業務量も多いため、教師が別のクラスに出席して観察し、有意義なフィードバックを提供する時間を割くことは困難です。更に、授業観察者がそこにいるという事実は、教師・生徒双方の通常の行動に変化を引き起こし、不正確なデータにつながり、その後のフィードバックを価値のないものにしてしまう可能性があります。
ピアレビューにおけるこの問題に対して、テクノロジーは創造的で費用対効果の高いソリューションを提供します。教師が授業をしている自分自身をビデオで記録することにより、そのビデオを共有したり、他の専門家からフィードバックを求めたりすることができます。この方法で同僚たちは「時間をかけて授業の瞬間をより深く研究し分析する」ことが出来ます(Cassada&Kassner、2017年)。
また、教師は同じ教室内で同僚から見られているというプレッシャーを受けることなく、授業を進めることができます。
Vosaicのようなビデオフィードバックプラットフォームによって、教師は完全に客観的な視点から教室を見て、生徒とのつながりを進化させることができます。最近の研究では、注釈付きのビデオを使用してピアレビュープロセスに参加した教師は、そうでない教師よりも「大幅に上位にランクされた」ことが示されています(Allam、Davis&Pembridge、2015)。
ビデオを録画して注釈を付ける機能は、教師が貴重なフィードバックと新しい見識を得ることを支援し、教師と生徒の両方の教育と学習体験を改善します。
※ この記事はvosaic.com内の記事「Video Feedback to Promote Professional Development in Education」を訳したものです。