この記事はVosaic.comの記事「Education Is Going Virtual – Here’s How To Prepare」を翻訳したものです。(画像とも)。


1:1(ワン・トゥ・ワン)テクノロジーとは、すべての学生が自分のモバイル端末を使って学習を行う方法です。現在、幼稚園から高校まで多くの学校で導入が進められています。また大学においても、教育のオンライン化は急速に進行しています。パンデミックの中、徐々に対面授業が再開されていますが、多くの授業はオンラインに移行しました。こうしたテクノロジー利用の促進、特に1:1テクノロジーは、学業成績とモチベーションを向上させうることが研究で示されていますしかし、教育現場へのテクノロジーの導入促進によって異なる結果、とりわけ否定的な経験が起きてしまったという個人的な告白も少なくありません。

オンライン学習の良い面と悪い面は常に同時に起きてしまうのでしょうか?どうすれば良い面だけを残し、悪い面を捨て去ることができるのでしょうか。

Trevor LeGrande氏が8年生(日本での中学2年生)だった2014年、彼の学校は地区で初めて1:1学習を導入しました。2022年、1:1ラーニングを導入して8年目を迎えた彼は、ネブラスカ大学リンカーン校で経営学、リーダーシップ、コミュニケーションの学位取得に向けて、主に遠隔学習で3年目を終えました。つまり彼にとって、ノートパソコンを持っていないときよりも、持っているときの教育キャリアの方が長くなったのです。

Trevor氏の経験は、長年にわたるオンライン学習が教育の質を低下させる可能性を物語っています。

「発表者も含めて、誰もその場にいたいと思っていないようなオンライン会議に参加したことがあります。ペンキが乾くのをじっと見ていたり、雑草が成長するのを見ていたりする方がましだと思うようなオンライン講義です。オンライン学習に熱意が欠けてしまう原因を突き止めようとするのは簡単ですが、それではバーチャルで学んでいる学生や教師の間で増加しつつある『燃え尽き症候群』を解決することはできません」

現在の教師は、自分たちが十分に準備できていない新しい課題の洪水に対処しなければならないという困難な状況に追い込まれています。その中で学生も教師も管理者も、ベストを尽くしています。Trevor氏は、もし学生時代の授業で行われていたなら、どんなに自分を助けてくれただろうと思えるヒントをいくつか教えてくれました。

学生同士のつながりを支援する

オンライン講義は、学生にとって発言しづらい環境になりがちです。多くの学生は、授業中に手を挙げることに抵抗がありますし、ましてやバーチャル授業で「ミュート」を解除するのは気が引けるものです。学生を人間味のない教室環境に慣れさせる1つの方法は、1日の始まりに打ち解けるためのアクティビティ(アイスブレイク)を行うことです。

まずブレイアウトルームを作り、そこで学生同士に短いおしゃべりと自己紹介の時間を作ります。1日の始まりのたった5分間で、バーチャル教室のエネルギーは劇的に変化し、その日1日の雰囲気を整えることができるのです。学生がバーチャル教室で快適に過ごすことができれば、発表者や教材により興味を持つ可能性も高くなります。

非同期式の授業の場合は、ディスカッションボードを作成し、授業内容とは関係のない質問を学生に投げかけ、仲間と議論するよう促してみましょう。

エモーションやリアクションを使うように学生に促す

バーチャル会議でただ画面を見つめ、ノートを取るように要求されるのは学生にとって退屈なものです。メディアリッチ理論(コミュニケーション方法を効果的に説明・評価するための理論)によると、バーチャル会議では、対面でのやりとりに比べてメディアリッチ度が低くなります。オンライン会議で学生を観客のような立場に追いやることは、学生たちの学習経験をさらに妨げるだけです。幸いなことに、多くのライブストリーミングサービスには、学生がプレゼンターと対話できるような機能があります。

絵文字を使ったり、チャットで質問したり、挙手機能を使ったりすることを奨励することは、学生の授業への関与にプラスの影響を与え、オンライン授業にしっかりと関与していることを自分で確認することにもつながります。例えば、新しいトピックを説明した後に、「どの程度理解できたか、1~10のスケールで回答してください」とクラスに問いかけます。これは、フィードバックを素早く得られる簡単な方法であり、教えられたことをどの程度理解しているか確認できます。

変化をつける

多様性は人生のスパイスであり、また学生は毎日同じことをしたいとは望んでいません。学生の学習意欲と理解力を高めるには、さまざまなオンライン教材の利用を検討してください。長い学期の中で単調さを解消し、毎回新鮮な気持ちで授業に臨むことができます。授業へのエンゲージメントを高めるためのオンラインリソースのひとつ、それがVosaicです。

Vosaicはオンラインのビデオ分析プラットフォームで、有意義なフィードバックとバーチャル環境の中での関係作りをサポートします。ビデオの特定の場面にあなたや学生がテキストやビデオでコメントを入力することで、より個人的なコミュニケーションを図ることができます。

例えば、録画したビデオ講義の中である質問をし、その質問に関連する事例が「タイムライン」のどこにあるかをマークし、その質問に対してテキストまたはビデオで回答するように学生に促します。学生が積極的に教材に取り組むようになり、また講義を十分に視聴しているかどうかを確認できます。

効果的なクラス運営の戦略や、教師のスキルを向上させるフィードバックの方法についてもっと知りたい方は、ブログの他の記事もぜひチェックしてみてください。

Vosaicについて

Vosaicの安全なクラウドベースのビデオプラットフォームは、教師、現職教師、管理者が理論と実践のギャップを埋めるために使用されています。簡単な操作でビデオの録画、コメント、共有ができるため、ユーザーはより効果的に観察、指導、自己省察を行うことができます。
Vosaic日本国内総代理店の橘図書教材では、Vosaicの販売、および導入後のサポートを行なっております。また、授業力向上のための授業診断プログラムもご提供しております。ぜひお問い合わせください。

橘図書教材について
日本のスポーツ界へのパフォーマンス分析システムの普及に20年間努めてきた代表者が、2019年に設立しました。スポーツを超えた幅広い分野の教育にもビデオコーチングを普及して貢献すべく、Vosaicの日本国内総代理店として販売とサポートを展開しています。
分担翻訳スポーツパフォーマンス分析入門(株式会社大修館書店)
著  書:スポーツパフォーマンス分析への招待(有限会社ブックハウス・エイチディ)

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