授業研究や授業診断のために対面の授業を収録する場合、その方法はZoomのオンラインセッションを録音する方法とは異なります。Zoomではコンピュータの近くに座ったり、ヘッドフォンを装着したりするので、質の良い音声を簡単に録音することができます。しかし教室では、被写体である教師は動き回っていて、マイクの近くにはいません。しかも環境音もありますので、授業研究や授業分析のためにクリアな音声を録音することは簡単ではありません。
指導主事、教授、研究者など、教師のビデオを見てフィードバックや研究を行う人にとって、クリアな音声は非常に重要です。理想的には、ビデオの被写体である教師がマイクを身につけていることが望ましいのですが、コンピュータやモバイル機器で使える安価でシンプルなマイクはなかなかないものです。
Vosaicでは、教師教育や授業観察、授業診断のための使いやすいビデオプラットフォームを提供し、幼稚園から大学まで、また医療、企業などのお客様にご利用いただいています。Vosaicはほとんどのオーディオ/ビデオハードウェアを使用できるため、特筆すべきハードウェアを見つけた場合を除いて、ハードウェアの推奨条件や機種について説明することはあまりありません。これまでレビューしてきたマイクは、主に送信側と受信側、2つのデバイスで構成されていました。送信側は教師が装着するマイク、受信側はデバイス（iPadやノートパソコンなど）に接続する部分です。この設定は安定して機能しますが、デバイスの接続方法が異なるため、接続用の別のケーブルやドングルを使用しなければならないことがよくありました。
そこで私たちは、レシーバーを必要としないクリップ式のBluetoothマイクを探しました。
SmartMic Bluetoothマイク
私たちはSmartMicをAmazonで見つけましたが、別のブランド名で販売されていました。調べてみると、SmartMicのマイクを利用して、自社のブランドと価格を付けて販売しているブランドがいくつかあるようでした。私たちが見つけたのはZealSoundのマイクでしたが、価格の比較のため、SmartMicを販売している他のブランドも見てみましょう。
このマイクには、Vosaicでの使用には不要と思われるアプリが付属しています（少なくともZealSound版のマイクには不要です。Lewinnerによると、音声録音にはSmartMicアプリが必要とのことです) 。実際に使ってみると、MacBookとiPad/iPhoneの両方で、マイクと録音機器をペアリングするだけでうまくいきました。
その音質はとても良いものでした。マイクにはヘッドフォン端子が付いているので、録音されている音声を確認したり、録音が終わった後に聞くこともできます。
ヒント：録音が終わったら、マイクのボタンを押してオフにしてください。マイクのボタンを押すと、ペアリングされたデバイスとマイクの接続が解除され、ビデオを録画したデバイスのスピーカーで録音を聴くことができます。
対面授業のビデオ撮影を始める際には、こうしたマイクの購入もご検討ください。Vosaicを使用しているかどうかに関わらず、高品質なオーディオを得ることができるでしょう。
この記事はVosaic.com内の記事「SmartMic: A Zero Hassle, Bluetooth Mic For In-Classroom Recording」を翻訳したものです（画像とも）。掲載されているハードウェア情報については米国内のものであり、また日本国内では検証しておりません。参考情報としてご提供しております。
Vosaic日本国内総代理店の橘図書教材では、Vosaicの販売、および導入後のサポートを行なっております。ぜひ、お問い合わせください。
Vosaicについて
Vosaicはアメリカ・ネブラスカ州リンカーンに本社を置くFACTSが展開する、教師教育、医療教育、指導者育成、専門能力開発のためのビデオプラットフォームです。数多くの教育機関、学区、医療機関、ビジネスコーチング会社等に採用され、授業分析や授業評価、模擬授業やシミュレーショントレーニングなどのフィードバック、省察など、専門能力の開発のために用いられています。
橘図書教材について
日本のスポーツ界へのパフォーマンス分析システムの普及に20年間努めてきた代表者が、2019年に設立しました。スポーツを超えた幅広い分野の教育にもビデオコーチングを普及して貢献すべく、Vosaicの日本国内総代理店として販売とサポートを展開しています。
共訳書：スポーツパフォーマンス分析入門（株式会社大修館書店）
連 載：スポーツパフォーマンス分析への招待（月刊トレーニング・ジャーナル／有限会社ブックハウス・エイチディ）
