前編から続く

大学はこの調査結果をどう活かすのか？

学生たちの今の経済状況に対応できるよう、包括的なサポートを提供する必要があります。学生が自信を持てるような、キャンパスでの秋のイベントも準備できるでしょう。将来の学生だけでなく、現在の学生をどう維持するのか、そのための戦略の作成にはコミュニケーションが重要です。「今、私たちには大学総長からのCOVID-19についての電子メールがランダムなタイミングで届いています。けれども、毎週決まった日に受信できたほうが、気持ちの準備もできます。」と、別の回答者は答えています。

教育の卓越性という至上の使命を維持するため、大学は何をおいてもオンライン教育の導入に最優先で取り組まなくてはなりません。学生が安心して学習を進められるよう、個人的、学術的な助言のプログラムも充実すべきです。オンライン学習への切り替えの当初、教員たちには驚き、戸惑いがありました。それでも学期の後半には、何がうまくいったのか、どこが改善点なのか、評価できるようになりました。

私の先輩のMaddyは学生として、オンライン教育に対してさらに密なアプローチが必要だと考えています。
「当初、オンラインクラスへの切り替えはとても困難でした。授業の方針、課題の提出期限、採点基準などが新たに設定されて、まるでシラバスが毎週毎週新しくなっているようなものでした。」
教授たちはめいめいで、自分のコースに最も適していると思うオンラインプラットフォームと方法を自由に選択できたのです。

「私の受講したクラスの中には、あらかじめ収録した講義にVidGridを使用した授業もあれば、Zoomを使って学生がプレゼンテーションする長時間の授業もあり、また出席を補完するために利用されたYellowDigのようなディスカッションプラットフォームもありました。そうしたばらばらのアプローチのすべてが悪いとは思いませんが、数週間の間にそれぞれのコースの手順や回答すべきことを理解した上で授業に出席しようとするのは混乱します。もちろん、教授と大学はこんな状況を考慮して最善を尽くしてくれたと信じていますが、それでも切り替えはたいへんでした。」

UNLを含む多くの大学では、学習管理にCanvasを使用しています。Canvasには、学生に課題の提出期限を通知する機能があって、提出期限のことをうっかり忘れているときに役立ちます。1つのアイディアとしては、大学全体でこのCanvasのような1つのプラットフォームに統一する方法が考えられます。この移行なら、Maddyが経験したような混乱は緩和されるでしょう。自分の都合のいい時間に講義の映像を見られるのは、便利な仕組みです。コンテンツの内容が理解できれくれば、学生はビデオの速度を上げて視聴することができます。また一方で、担当の教授が、私が理解する前に先に進んでしまったような場合、ビデオを一時停止して、提示されている課題を解決することができました。

多くの教育機関（UNLを含む）は、秋に対面式の授業再開する予定です。しかし、すべてのケースやシナリオに備えて最善を尽くしてほしいものです。今のこのような状況が去ったあと、新しい「通常の風景」がどのように見えるのかはわかりません。ですから、授業が同じように行われるかどうかを判断するのは困難です。大学の教職員は数か月後に協議し、学生の成功に最も適したリソースと経験を共有しなくてはなりません。

最後に – 一つの希望

カーネギー・ダートレット社の調査によると、学生たちはこの不運にもかかわらず、自分たちの未来を前向きに予測しています。私の個人的には、この夏のイタリア、そしてヨーロッパへの旅行がなくなったことにがっかりしています。2人の若い男の子のオペア（子供の保育や家事をする見返りに滞在先の家族から報酬をもらって生活する留学制度) として、イタリアのインぺリアに滞在しているはずでした。今は落ち込みもしますが、来年の夏には私の夢が実現するチャンスがあると思っています。世界的なパンデミックの中の学生である今、自分の周囲にある幸福を見つめなおす力を伸ばす機会だと私は考えています。

この記事はvosaic.comの記事「Experiencing COVID-19 as a Student」を翻訳したものです（画像とも）。

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