2023年10月26日と12月26日、順天堂大学大学院スポーツ科学研究科様で開講されている「球技の指導理論と方法」のオンライン講義を担当させていただきました。今年も開講キャンパス別に2回のご依頼をいただきました。10月26日の回についてレポートします。
修士課程の学生さん約10名に、Zoomを使って講義をさせていただきました。
昨年の授業では演習部分を「手作業」(紙とペン)と、「コンピュータソフトウェア」(Vosaic)の2本立てで行ったのですが、今年は最初からVosaicを使用し、スポーツパフォーマンス分析の2つの大きな目的である「試合分析」(「ゲーム分析」はゲームパフォーマンス分析と紛らわしいのでこう呼びます)と「ワークレート分析」(タイムモーション分析)の2本立てで行うことにしました。
Vosaicの特徴は、イベントを瞬間的なものとしてでなく、時間の幅のあるものとしてタイムライン上に記録できることです。この機能のおかげで、試合分析だけでなく、ワークレート分析にも使用することができます。この日は最もシンプルな「ワーク」と「レスト」の2つの分類で行うことにしました。
Vosaicを使ったワークレート分析は、すでに私の京都先端科学大学の授業でも実施しており、学生にとって非常にいい学習とディスカッションの機会をもたらすと感じています。まさに「スポーツパフォーマンス分析入門」に「人間の観察者を使った方法は、スポーツパフォーマンス分析に関する測定の問題を教育するための良い例である」と書かれている通りです。
手作業はやはり基本の分析方法ですが、オンラインの場合はどうしても作業の様子が分かりにくいというデメリットがあります。オンラインソフトのVosaicであれば、作業の様子を管理者である私は随時見ることができます。
先生や学生さんからも、おおむねご評価をいただくことができました。次回の講義では、さらにアップデートを加えたいと思っています。
Vosaicについてのお問い合わせ、授業での活用法や特別授業のご相談などは、こちらまでご相談ください。
(橘 肇/橘図書教材)
【解説動画】②ゲームパフォーマンス分析演習授業の進め方