あらゆる学校が最高の教師を、あらゆる病院が最高の医師を、あらゆるビジネスが最高の販売員を持ちたいと望んでいます。

採用活動を改善し、可能な限り優秀な人材を集めるためには、常に努力が必要です。そう、どうすれば有能な人物をドアの中に招き入れることができるのでしょうか(そして、ずっといてもらえるのでしょうか)?答えの1つは、いま働いている人々の継続的な専門能力開発に投資することです。

専門能力の開発への投資は、単なるパフォーマンスやスキルの向上ではなく、個人のために多くのことを行うことを意味します。

厳しいスケジュールや予算に対応している現場では、専門的な能力開発のために時間を割くことは困難かもしれません。しかし、自分自身や周囲の人々を成長させる継続的な機会がないと、スキルとイノベーションのギャップが生じる可能性があります。

専門能力開発に投資していない組織は、個人に対して開発のリソースを提供している組織に比べて、生産性が低下する傾向があります(Lennon氏の論文)。専門能力開発の機会を提供することは、より大きな成功のための準備をしていることを意味するのです。ではどのように?ここでは、専門能力開発がもたらす4つの特典を紹介します。

優秀な人材の定着

能力開発プログラムと専門分野での成長を促すリソースを提供することで、他の方法よりも優秀な人材を引き付け、保持することができます。人々に学ぶ機会を提供することで、相手を大切に扱っていること、そして相手の専門職としての成長を優先していることを伝えることになるのです。

Executu|Search Groupが実施した調査では、回答者の86%が、専門能力開発の機会が増えるなら仕事を変えると回答しています。さらにLinkedInの2018年度ワークプレース・ラーニング・レポートでは、回答者の94%が、キャリア育成に投資してくれるなら、その会社に長く滞在すると回答しています。この明らかな相関関係は、能力開発の機会を提供することが、現在の人材をつなぎとめる以上の効果をもたらすことを証明しています。また、長期で勤める可能性のある個人のロイヤルティと文化を構築することにもなります。これは、教育から医療機関、その間にあるすべての組織に至るまで、あらゆる業界にとっての不可欠な目標です。

もう一つ、心に留めておくべき傾向は職場におけるミレニアル世代の数の上昇です。ミレニアル世代は社会に影響を与えることを求めている世代であるため、これらの人々をつなぎとめることが不可欠です。しかし統計によると、ミレニアル世代の4分の3近くが、スキルの開発に満足できなければ2年後には離職する可能性が高いことが示されています。あらゆる業務分野の個人が、各自の業務において専門知識を高めることを目指しています。そのため、もし成長機会をうまく提供できなければ、人材の維持にも悪影響を及ぼす可能性があります。

才能を失うということが、さらに関連した支出を増やすという悪循環にもなりかねません。採用と新人研修の平均コストは、平均的な従業員の給与の2倍になると予測されています。そこに不満を持った従業員の40%が離職するとしたら、人材の維持は極めて重要です。

評判の向上

能力開発リソースは人材の維持に役立ちますが、人材の獲得にも役立ちます。個人が学ぶ機会を提供することは、あなたの施設または会社の肯定的なイメージを描き出し、新しい職位を求めているすべての人の興味をひきつけることにつながります。

ミレニアル世代の増加に伴い、その世代の価値観に基づいてどう惹きつけるかを知ることが不可欠です。ミレニアル世代と古い世代を比較して、驚くべき違いは、高い給与よりも成長の機会を優先することです。実際、2015年にEdAssist社が実施した調査では、ミレニアル世代の60%が、定期的な昇給のある高給の仕事よりも、専門能力を開発できる可能性が高い仕事を選ぶと回答しています。ミレニアル世代は、社会に影響を与え、成長に必要な能力開発とリソースを促進する文化の一部になりたいと考えています。

ハーバードやイェールなどの一流の教育機関に目を向けると、この影響をよりよく理解できます。これらの学校は、既存のイメージを通じて、優秀な学生や教授をキャンパスに呼び込んでいます。学生と教師の両方に優れた教育と開発を提供する大学だという評判を得ているのです。これと同様に、他の企業や組織も成長の機会を提供することで、採用したい人材を惹きつけることができます。

つまり、専門能力開発に投資することで、若い才能だけでなく、適切な人材をも引きつけることができるのです。専門能力の向上についての肯定的なイメージを築くことができれば、適合性の高い人材を見つけることははるかに容易になります。応募者は採用情報をふるいにかける際、メリットを非常に考慮しています。採用情報のリストに専門的な開発プログラムやリソースを追加すれば、より魅力的に見えるでしょう。

より高いレベルの満足度

専門的な能力開発は、新しい人材の獲得と維持に役立つだけでなく、現在の人材の愛社精神と満足度を高めることにもつながります。自分の行動に主体的に関わっていると感じている人は、やる気があり、創造的で、達成感を感じている可能性がはるかに高くなります。主体的な関与を高めるためのさまざまな方法の中で、専門能力の開発への投資が最も効果的であることは間違いありません。周囲の人に対して、あなたは継続的な学習に投資するのに十分な価値を持っている人物だと示せば、彼らのモチベーションを無限に高めることができます。

また、人々は高いレベルでのパフォーマンスが発揮できるという自信を感じると、より積極的に取り組み、自分の行動に満足するようになります。テキサスA&M大学が実施した調査によると、学習と仕事の満足度には強い肯定的な相関関係があることがわかりました。人々に対して、公式にも非公式にも学習する能力を提供することで、実践の知識を深めることができます。これにより、目標の達成、自信の向上、満足感と達成感がもたらされます。

すなわち、周囲の人々に専門的な能力開発の機会を提供することで、主体的な関与を高め、楽しめる環境を作り、その分野の専門家を作り、全体的な満足度を高めるのです。

パフォーマンスと全体的な有効性の向上

上記の項目を念頭に、自分の業種についての満足度を高め、より知識を豊かにした人は、生産性も向上する傾向があります。専門能力開発リソースを提供することで、実際のパフォーマンスを向上させるために必要なものを個人に提供できるのです。

多くの機関が、業績向上のために専門能力開発を提供することの重要性を認識し始めています。カナダ家庭医学会(CFPC)はこうした組織の1つです。この組織は家庭医の訓練、証明およびその生涯にわたる教育を確立することを目的とし、国内に38,000人以上のメンバーを持っています。すべての医師に対して、継続的な専門能力開発を義務付けています。CFPCは、「医師に自分の知識とスキルを完璧にするよう促すことで、カナダの患者は必然的に利益を得るだろう」と考えています。

企業や機関は、これらの学習環境がパフォーマンス影響を与えると考え、また研究もそれを裏付けています。研究によると、生産的な学習文化は、実践における全体的な効果を高めることにつながります(Tannenbaum氏の研究)。これらの機会を提供することで、個人は自分の弱点と改善方法を理解し始めることができます。専門能力開発の機会を提供することで、自らの能力を向上させ、可能性を広げたいという人間の生来のニーズを満たすことができます。

リソースとしてのビデオ

職場において専門的な能力開発が必須であることを理解した上で、この学習環境を構築するために何が有効なリソースであるか、考えてみましょう。

テクノロジーの台頭以来、非常に実用的でありながら見過ごされてきたリソースが、職場でのビデオの使用です。ビデオは、個人にパフォーマンスの具体的な証拠を提示します。これを使って、自己省察、共有、またはレビューすることで、同僚にアドバイスを提供し、成長の文化を醸成することができます。

ビデオは、採用前の教師と正職員の教師、両方の専門能力開発のための教育環境ですでに使用されています。学校では、ビデオを使用して教師の授業を記録し、どうすれば教室での指導テクニックと学習を改善できるのかを理解できるようにしています。教育業界は専門職の成長に向けたビデオを初めて導入した業界ですが、近年のテクノロジーの進歩に伴い、他の業界もすぐに追随しています。特に医療現場におけるコミュニケーションの重要性は近年強調されており、医療従事者へのコミュニケーションスキル(ベッドサイドマナー)の教育は喫緊の課題となっています。

そのため、より効果的な授業への改善を検討している教師、シミュレーションのよりよい振り返りを希望している医療機関、プレゼンテーションやソフトスキルの向上を目指している営業担当者にとっても、ビデオは優れたツールとして活用できます。多くの企業や機関が職場でのビデオ使用を検討していますが、忙しいこれらの人々にとっては、柔軟で使いやすいプラットフォームが必要です。ここで、Vosaicの登場です。

Vosaicはクラウドベースのインターフェイスであり、ユーザーはビデオをアップロード、記録、共有することで、評価、フィードバック、自己省察、批評などのために活用することができます。これによって、企業や機関は、個人や企業全体の専門能力開発という目標に最も大きく影響を与える、実践の分野に集中できるようになるのです。

[ Provided by Vosaic ]